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建築士事務所の皆様へ
第50回 石川県デザイン展 審査結果◇金沢市長賞
Node(ノード)
石川県金沢市に拠点を置く株式会社家元の新社屋計画。本計画の設計は、「緑化」や「自然風」といった自然エネルギーを積極的に活用しながら、「日陰」によるヒートアイランド現象の緩和を企図した「緑のミチ」を建築内に設けている。建物を貫通するこの緑道はパブリックスペースとして地域社会に貢献し、オアシスとしての役割も担う。
◇公益社団法人 石川県観光連盟会長賞
染元 平木屋
染元平木屋は創業250年以上の染物店で
加賀藩の御用達として着物や旗の染色をおこなってきた
建物は江戸末期に建てられた築150年程の伝統的な町屋である。
一階には染物を行う土間、吹抜。二階には茶室、水屋が設けられている。
築年数相当の傷みがあったため、金沢市の文化財指定を受けたことを機会に
建物基礎からの修理を行うこととなった。
建物を1.5m持ち上げ基礎工事を行った後、壁、軸組、屋根の修理を行い
創建当時の姿を残しつつ、気密断熱性能を高めることで
今後150年以上建物を維持できるよう施工を行った。
◇一般社団法人 石川県建築士事務所協会会長賞
金沢未来のまち創造館
新たな産業の創出と未来で活躍する人材の輩出を図ることを目的とした価値創造拠点施設である。
4階建て校舎を改修・増築した施設であり、「新しい価値創造を誘発する[場]と創造を深化させる[室]の空間づくり」「機能の掛合せとフレキシブルな空間」を軸に共創・成長するコミュニティの形成を促す仕掛け空間を計画した。
◇一般社団法人 石川県建築士会会長賞
金沢桜町斉藤内科クリニック・あおぞら薬局
本計画は金沢市桜町に建つ斉藤内科クリニックを、道路を挟んだ向かい側の敷地へ移転し「金沢桜町斉藤内科クリニック」としてリニューアルする計画と同敷地内に「あおぞら薬局」を新設する計画です。
クリニックと薬局の間に通り抜け通路を配置し、両施設を一枚屋根と深い庇で繋ぎ、それぞれの独立性を保ちながら、連携し、一体的利用が可能な構成としています。
当敷地は交通量の多い国道159号線の交差点に位置し、金沢市の伝統的街並み区域でもあるため、金沢の街並みに相応しく、かつ建物自体がサインとなるような外観を意識しました。
◇一般社団法人 石川県建設業協会会長賞
宮丸の家
新幹線の見える広大な田畑に位置する。周囲の環境に溶け込むよう、生活空間の気積を小さく抑え、軒の低い大きな屋根をもつシンプルな平屋の住まいとした。
柱から細部のサッシに至るまで大工の手刻み加工によって施され、各要素は既製の寸法に左右されない、その場の感覚で決定された。大自然に身を任せた、自分たちだけのゆったりとした時間が過ごせる、心地よい空間を目指した。
◇石川県建築産業連合会会長賞
クロスガーデン加賀
クロスガーデン加賀は、「働き手と市民、企業と地域社会をつなぐ次世代の銀行モデルの実現」を目指し、加賀温泉駅前に建てられた。
地域に開かれた親しみ深い建物となるよう、施設には誰でも利用可能なオープンガーデンや屋外テラス、フリースペース等のセミパブリック空間を設けた。
パッシブデザインに加え、Nearly ZEBの取得、また、CLTをはじめ能登ヒバ・杉などの地域産材を使用し、循環型社会と地域創生に貢献した。
内部デザインには山中漆器や越前和紙等の地域にゆかりのある工芸品や素材を使用、地域の魅力が感じられる建物となっている。
知気寺町の家
白山市に建つ専用住宅。白山市ならではの自然が愉しめる立地を探し求めた敷地は、国道157号線と農道、2方向道路に面した造成地であり、前方には田園風景や山並みが望める場所です。設計は豊かな風景を望みながら、外部の目線を気にせず悠々自適に暮らせる空間づくりを目指しました。当初は大きな吹抜けを設けた建築プランとしていましたが、何か物足りなさを感じた施主と一から空間を再構築。スキップフロアなどの高さを活かしながら各素材をバランス良く、空間としてワクワク暮らせる住宅を目指した建築です。
東洋警備保障 株式会社 本社
木造ハイブリット構造による省エネオフィスビル 『東洋警備保障 本社ビル』
① 省エネ性 ( SDGs 3,7,13 )
建物全体の断熱を強化し、外皮性能を高めた。
→ 熱貫流率 U値 0.87(基準値) > 0.72 [ 1階 1.09 、2階 0.35 ]
快適性はそのままに空調機器能力30%ダウンを実現。
BELS (建物省エネルギー性能表示)★ 5 取得。
② 環境性 ( SDGs 12,13 )
構造体に木材を利用 → CO2削減に貢献。
※木造ハイブリット( 木材+鉄骨梁 )構造を採用。
地場産木材の調達 → 搬送コスト抑制。
③ サスティナブルデザイン ( SDGs 11,13 )
南面2階に日射遮蔽を兼ねた木縦格子、1階に格子組戸を採用することで、
伝統的な意匠性を表現し街並みと共生。
REVISHOP&CAFÉ
ルヴィショップは本物にこだわり「美」の再生を目指したブランドです。イメージカラーはローズ。建物は白でまとめ、自然に優しい商品・癒しを表現するため杉無垢板を多く使用しています。ゲートのアールはREVIのコンセプトを表現しています。
松井建設北陸支店 森本社宅・寮(M-Alivio)
SDGsの観点からCLTを使用し、BCP対応の防災室やトレーニングルームを完備。
また太陽光パネル、蓄電池、電気自動車やマンホールトイレにて災害対応としている。
外観はアクセントの木目調と、ファサードの一部にRC打放しの下見板形状の本実仕上げに濃い目の仕上げ材を合わせた和風テイストで、山を背負った景観に馴染む全体構成とした。